知識の重要性

 中小企業診断士は5月に登録される見込みである。
その後は、診断活動を可能な限り開始していきたいと思っている。

 診断活動を行っていく上で、ベースとなるのは中小企業診断士の試験勉強で得た知見である。
実際に実務補習の際も、はじめての企業診断の場において、身に染みて感じたものである。
 特に診断先企業の業務に精通している訳でもなく、そんな人間がその企業の課題抽出や改善策の提言をするためには軸となるものが必要であり、それがまさに診断士試験で得た知識であった。

実際の活用事例

 たとえば、実際の実務補習の際に活用できた例を挙げると、「業績は拡大し従業員数が拡大しているが、管理職層が育っていない」という問題を抱えていた企業の場合を考えてみる。その場合、「企業のライフサイクル理論」や「企業の成長段階での危機」といった知識を当てはめることで説明することができた。

 具体的には、以下イメージの第2段階を見ていただくと「自主性の危機」を克服するには「権限移譲による成長」が必要という考え方を表している。この企業の場合、経営者自らが実務を担いつづけており、当然会社が肥大化していくなかで管理しきれないという危機が起きており、まさに管理職にある程度自身がやっていた実務や従業員の管理を任せていかないとならない、という状態であり、それを説明することができた。

引用:「企業成長の“フシ ”をどう乗り切るか」(ラリー・E・グレイナー)

 このような知識や理論を根拠として示すことで、より説得力のある説明が可能となる。

 ※ただし、この際も言われたが、実際の中小企業への提案は教科書的な指摘をしても改善できないと意味がないため、「すぐに行動するには何をしたらよいか」という点まで求められる、という部分は補足しておく。

知識の劣化を防ぐために

 私の場合、受験のための試験勉強は約3,000時間を費やした。
丸3年間ほぼ毎日欠かさず2時間以上は勉強してきたので、それくらいインプットに時間を要した形となる。それだけ学習したとしても、以後何もしないと知識は抜け落ちていく。

受験生の支援活動を通して

 そうならない為の対策として、私の場合は、副業として某診断士予備校から2次試験の添削の仕事を定期的に受けることができたため、継続して続けていくつもりである。単価は高くないのだが、添削を通して事例問題に触れる機会を通して、知識を定期的に補充していく形がとれると思っている。

当該ブログでの発信を通して

 このブログの活動もそのための目的が強い。
将来的には集客のためとも思っているが、まずはブログのネタとして知識と時事的ネタを織り交ぜながら発信していくことで、知識を定着させる機会を作っていこうと思ったのが動機としてある。そのため、単純な日記的な内容にはあまりしていない。ちなみに、極力知識を思い出しながら(場合により改めて調べなおしながら)書くのでそれなりに時間もかかる。

受験時のファイナルペーパーやまとめテキストの活用

 まだ、あまりできていないが、受験時代にしたためたファイナルペーパーも今後も活用しようと思っている。まとめシートなんかでもよいと思う。数ページに簡潔に情報が集約されているため、定期的に見返せば効率的に知識の呼び起こしに有効であろう。


本日は、知識の重要性と補充について記載してみた。
もし、受験生の方が見ていた場合は、合格のためだけでなく合格後の実務に活かせるよう知識の定着を意識して進めていただけるとよいと思う。

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