バランストスコアカードによる経営戦略の実現
バランストスコアカードとは
企業の戦略を立案する場合、よくバランストスコアカード(BSC)が用いられる。
バランストスコアカードとは、企業の戦略を4つの視点(レイヤー)に分類し、それぞれのレイヤーでゴールを設定しKGIとして目標管理することで、最終的に戦略達成を図るためのフレームワークである。4つの視点とは、以下のとおりである。
- 財務の視点
- 顧客の視点
- プロセスの視点
- 成長と学習の視点
例えば財務の視点は「売上拡大」といったような大きな目標であり、それを実現するために顧客の視点だと「新規顧客獲得」といった形で、上位から下位レイヤーに向かってブレイクされる。そして、下位の目標を実現することで、最終的に上位目標(=経営目標)が達成されるという考え方である。
https://infolounge.smbcc-businessclub.jp/articles/866
なお、各KGIを実現するためには、以前紹介した下記記事の通り、KPIを用いて各目標に対し行動指標となる数値目標を設定することで、より目標へのコミットメントを高めることが望ましい。
実務補習とBSC
先日、中小企業診断士の最後の登竜門である実務補習の15日間が終了した。
そこでは、実際の企業へ診断実務を行い最後に報告書を提出するということを3社分実施する。
私の場合は5名で1チームであったが、それぞれが役割を分担し、各々のパートに対し施策提言をまとめあげ、最後それをマージする形で報告書が完成する。
担当割は、診断先企業の事業特性によって若干変わるが、おおむね財務・営業/マーケティング・業務プロセス・人事/組織などに分けられる。お気づきになったと思うが、まさにBSCの各レイヤーに近い分け方ができるのである。今回の補習の中でも、この点について意識するように指示があった。
特に、実務補習の2日目は、各担当分野ごとにKGIを固める日なのだが、その日が最も重要な日だということが指導員からも説明された。要は、各担当分野で設定したKGIを全分野(レイヤー)を通してつなげる必要があり、そこがつながらないと、企業に対し一貫性のあるストーリーが展開できず、結果としてちぐはぐな報告書になってしまう。そうならないため、KGIを設定するステップは、最も重要なプロセスであるとのことであった。
そのおかげで、3日目や4日目のマージは大きな手戻りや混乱もなく比較的スムーズに終えることができ、5日目の最終プレゼンに臨めることができた。
私としては実務補習を通して、企業の戦略と具体的な施策への落とし込みの方法について、こうしたフレームワークを当てはめて実践することができたため、今後の診断に大いに活かせそうである。
これから実務補習を受ける方へ参考になれば幸いである。
実務補習で得たそれ以外のノウハウはまた別の機会に紹介したい。
おわり
投稿者
onda.masashi@gmail.com